「今回、5000通りのメイクを施した顔を比較しました。システムがあってこそ可能になったことです」。花王 ビューティケア事業ユニットでプレステージ化粧品事業グループ開発グループに属する楠見伸子氏は語る。楠見氏は2008年12月に発売した新商品「オーブ クチュール(AUBE couture)」の開発メンバー。“キレイを引き出す具体策”というコンセプトを掲げた同商品は、2009年10〜11月の売り上げで前年同期比1.5倍(前商品のオーブとの比較)を記録するヒットとなった。
花王の「オーブ クチュール(AUBE couture)」
楠見氏が語る「システム」とは、花王が開発したシミュレーションシステム「メイクアップナビゲータ」のこと。Windows OSを搭載したパソコンにメイクアップナビゲータのソフトをインストールして使用するスタンドアロン型のシステムだ。花王では化粧の専門家である「メイクアップアーチスト」たちが商品開発時にナビゲータを使用する。オーブ クチュールの開発にあたっても、数人のアーチストがナビゲータを使い、5000通りものメイク顔を画面上で作成。それらを比較して“キレイを引き出す”色の組み合わせと質感を導き出した。