2009年12月1日、アナログテレビが全廃されるまであと600日を切った(図1)。地上デジタル・テレビ放送の視聴可能世帯は、全世帯の98%を超えるところまでそのインフラ整備が進んでいる。
しかし残る1%のために1000局ものミニサテライトの置局を行う必要がある。その上で、衛星によるセーフティーネット(全国の難視聴地域居住者に向けて、デジタル放送推進協会がWOWOWに実務を委託し、在京キー局の番組をSDTV映像として、BSデジタル放送波を用いサイマルキャストするもの)が実施される予定である。さらに、これを補完する形でインターネット回線網を使ったHDTV再送信サービスが全国に展開されつつある。
世界各国では多くの場合、地上デジタル・テレビ放送はケーブルテレビでアナログ再送信が実施されている。2009年6月に完全デジタル移行を終了したとする米国でも、多くのケーブルテレビが依然としてアナログ再送信を継続している。だからこそ、大きな混乱が起きることなくデジタル放送に移行できたとも言える。