麻倉怜士氏 |
2009年のデジタルAV(音響・映像)業界は、いい意味でも悪い意味でもいろいろと大きな動きがあった。そのなかから特筆すべき10の話題を選んでみた。あくまで主観的な判断基準による「2009年デジタルAVトップ10」である。(麻倉怜士)
■第10位 高音質音楽配信がスタート
クリプトンの音楽配信サービス「HQM STORE」のウェブサイト |
まず10位は、オーディオメーカーのクリプトン(東京・新宿)が今年6月に始めた音楽配信サービス「HQM STORE」だ。「使いやすい高音質の音楽配信」という未来志向のサービスがついにスタートしたのである。
これまでの音楽配信は、「iPod」など若者を中心としたファッショナブルな端末向けサービスが主であり、音質は二の次だった。音楽データはCDの音に対して10分の1、20分の1のサイズに圧縮され、サービス事業者は主に利便性やファッション性を競っている。
これに対してクリプトンのHQM STOREは、CDのサンプリングレート、ビット数よりさらに高いレベルで配信する。具体的には、CDが44.1キロヘルツ、16ビットであるのに対して、クリプトンの配信は96キロヘルツサンプリング、24ビット。これをパソコンで受信して精度の高いDAコンバーターを通じてアナログ信号に変える。